「WATCHES & WONDERS GENEVA 2026」vol.2 [更新日:2026年4月16日]
今年もブースに入った瞬間に感じるのは、他ブランドとは明確に異なる“空気感”。
時計ブランドというより、ラグジュアリーそのものを表現する空間。
建築的な構成とジュエラーらしい美意識が融合しており、この時点でブルガリの立ち位置がはっきりと見えてきます。

今年の注目は、やはり「オクト フィニッシモ」の新たな展開です。
これまでブルガリは、超薄型という明確な武器で記録を更新し続けてきましたが、今年はややアプローチが異なります。
新たに登場したのは37mmサイズのモデル。
実際に手に取って感じたのは、“薄さの追求”というよりも、装着感とバランスへの最適化です。




従来モデルと比べると、スペック上は極端な薄さを狙ったものではありません。
しかし腕に乗せたときの収まりの良さ、ケースとブレスレットの一体感は明らかに完成度が高く、日常使いとしてのリアリティが一段引き上げられている印象を受けました。



これは単なるサイズバリエーションではなく、「記録を狙うフェーズから、実用性と完成度を突き詰めるフェーズへの移行」と見るべき変化です。
一方で、ブルガリらしさという意味ではジュエリーウォッチの存在も外せません。

セルペンティを中心としたコレクションは、今年も安定して高い完成度。
特に印象的だったのは、ケースの曲線とブレスレットのしなやかさ。


写真では伝わりにくい部分ですが、実機は“着けるジュエリー”としての完成度が非常に高く、時計というよりもラグジュアリーアイテムとしての説得力を強く感じます。
会場全体を見ても、今年は“スペック競争一辺倒ではない”流れがはっきりしていますが、ブルガリはその中でも特にわかりやすい変化を見せているブランドのひとつです。
薄さという強い武器をすでに手にした上で、次の段階へ進んでいる。
それはスペックではなく、着けたときの価値や体験の完成度を高める方向です。
率直に言えば、今年のブルガリは「派手な記録更新」はありません。しかしその代わりに見えてきたのは、ブランドとしての成熟と戦略の明確さです。
この変化をどう評価するかで、ブルガリというブランドの見え方は大きく変わるはずです。





























































