スタッフブログ

「WATCHES & WONDERS GENEVA 2023」レポート Vol.7

腕時計というともちろん腕に収まるサイズである必要があり、それは一般的におおよそ40mm四方には収まります。

そして、その本当に小さな世界の中に各社は自らの技術と手間を惜しみなく注ぎ込み、そのこだわりから生まれてくる時計達は愛する人たちの心をつかんでやみません。

そのこだわりは、精度、耐久性、美観あるいは多機能性と時計を取り巻くあらゆる要素に及び、長い時間をかけて進化し続けています。

当社取り扱いのIWCでは、今回ブース中に技術展示のスペースを設け、普段ユーザーが目にすることの無いさまざまな機械を並べ、実際に稼働させていました。

一つ一つの検査の様子を実際に目にすることで、IWCの時計としての魅力、信頼感はこういったところから来ているんだなあ・・・と感じる瞬間でした。

「WATCHES & WONDERS」では、各社が趣向を凝らしたブースデザインをしており、その世界観や魅力を存分に堪能することが出来るのも魅力です。

それでは、写真をご覧ください。

ブース正面。華やかです。

磁気に対する検査機器。
時計を挟む二つのドラムから、強力な磁力を発生させ耐磁性能をチェック。
耐磁性能は、かつてはごく少数の人のためのものでしたが、現代社会では防水性と並ぶ重要要素になっています。

写真ではわかりませんが、こちらでは10年間のムーブメント使用(巻き上げ&ほどき)を短期間で機械的に行い精度・耐久性をチェックしています。盤上でものすごい速さで針が回っています。

手前の水槽では水温を調整しながら金属腐食性と耐久性を。そして奥の蓋つきの容器では、高水圧での防水チェックを行っています。
防水性は、ダイバーのみならず一般使用でも必需性能です。

「メルセデスベンツC111-Ⅲ」1970年代のレトロフューチャーな佇まいが目を惹くメルセデスベンツのコンセプトカーC111。IWCはメルセデス社のハイパフォーマンスカーを製造するAMGとのコラボレーションモデルを発売するなど、関係が深い。

ガルウィングといえばメルセデスベンツを連想する方、多いのではないでしょうか。この開け方、実は市販車では1955年の300SLでメルセデスが初めて採用したそうです。

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「WATCHES & WONDERS GENEVA 2023」レポート Vol.6

唯一無二の個性を放ち、ブルガリのメンズデザインの中核を成すに至ったオクト。

その名の通り八角形と円を巧みに織り交ぜた力強いデザインと、サテンとポリッシュを細かく使い分け、そのデザインを最大限に活かす卓越した仕上げがファンを魅了してきました。

現在はブルガリの誇る超薄型技術を駆使したムーブメントを搭載し、独自の世界観を持つオクトフィニッシモと、オリジナルオクトを少しソフトでエレガントな印象にアップデートし、細いラグ幅を持たせたオクトローマの2種からコレクションが展開されています。

今回の「WATCHES AND WONDERS」ではオクトローマに待望のクロノグラフが登場。そして既存の三針モデルにも新たな文字盤が追加されました。

まず、完全新作であるクロノグラフでは、2時位置と4時位置にプッシャーを追加した新しいケースデザイン、そして細やかな模様(クル・ド・パリ仕上げ)が施された文字盤が目を惹きます。

自社製クロノグラフムーブメントを搭載し、ベルトは工具無しで容易に交換ができる機構を備え、仕立ての良いステンレススティール製ブレスレットからスポーティなラバー・ストラップへと瞬時に交換が可能となっています。

次に既存の3針モデルでは、クロノグラフと同様クル・ド・パリ仕上げの施された文字盤が新たに追加されました。

オクトシリーズでは美しく磨かれたラッカー仕上げや繊細なサンレイ仕上げ、マットブラックや金属の素材をそのまま活かしたものなど、さまざまな文字盤がラインナップされていましたが、今回新たに加わったクル・ド・パリ仕上げでは、より落ち着いたスポーティさを演出しています。

ぜひ入荷時には店頭にてブルガリの新しいクリエイションをお楽しみくださいませ。

それでは写真をご覧ください。

3針モデルの追加新作は、写真のホワイト、ブルー、アンスラサイト(灰色)の三色。夜光塗料の塗布されたインデックスがあたらしい。

ブルー文字盤。オクトでは過去いくつかのブルーがラインナップされていましたが、文字盤の仕上げが異なるとまた違った雰囲気に。

新作のオクトローマ・クロノグラフ。クル・ド・パリ仕上げと夜光付きインデックス。そして三つのサブダイヤルが完全にマッチしたスポーティな雰囲気。

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「WATCHES & WONDERS GENEVA 2023」レポート Vol.5

今回の「WATCHES AND WONDERS」では、ゼニスから新しいパイロットコレクションが発表されました。

パイロットウォッチはツールウォッチ(道具としての時計)としての一面が非常に強く、機能的であることが最も重要とされます。

その結果似通ったデザイン(マットブラックの上に大きなアラビアインデックスの文字盤、大きな玉ねぎ型リューズ)になる場合が多いですが、今回のゼニスのパイロットは一目見てゼニスのニューパイロットとわかる仕上がりになっています。

水平線のはるか彼方を目指した航空界の先駆者たちのスピリットを受け継いだパイロット コレクションは、どんなに高く遠い夢であっても、それを追いかけるよう呼びかけています。ゼニス パイロットの本質的な機能を現代的な視点で再現し、ゼロから再設計した新しいコレクションです。

今回発表されたのは、オートマティック、クロノグラフの2種でそれぞれステンレス・スティール製ケースとブラックセラミック製ケースがラインナップされています。

大きく視認性の良いアラビアインデックス、掴みやすい玉ねぎ型リューズというパイロットウォッチの伝統的なディテールに加え、特徴的な太めのフラットベゼルにボリューム感のあるラグ、文字盤に施された水平方向のラインが個性を感じさせます。

オートマティックは、デファイスカイラインと同じエル・プリメロ3620を搭載。

クロノグラフでは、ビッグデイトとフライバック機構を備えたエル・プリメロ3652を搭載しています。

それでは、写真をご覧くださいませ。

トラディショナルなモノトーンカラーでも他とは一線を画す存在感のあるニューデザイン。

マットブラックのセラミックケースを纏ったモデル。ベルトは写真のカーキの他にブラックが付属。ワンタッチでベルトが外せるクイックリリース機構付き。

フライバック付きクロノグラフにビッグデイトをプラスオンするという贅沢な構造。ビッグデイトは特許取得の独自機構で超高速かつ安定したデイトチェンジを実現。

航空計器の水平器をイメージしたバックローター。ベルトはワンタッチで着脱が出来るクイックリリース仕様。

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「WATCHES & WONDERS GENEVA 2023」レポート Vol.4

今回は、日本が世界に誇るウォッチメーカー、セイコーウオッチ社の最高峰ブランド「グランドセイコー」より、10振動機械式クロノグラフムーブメントを搭載した新モデルをご紹介いたします。

2017年に12時位置のロゴを「SEIKO」から「GRAND SEIKO」に替え、ブランドの個性をより打ち出した商品展開でワールドワイドでさらに高い評価を得るに至ったグランドセイコー。

グランドセイコー(以下GS)ではクォーツ、メカニカル、そしてスプリングドライブと大きく3種にわかれるムーブメントをもち、特にスプリングドライブは他のウォッチメーカーにはないユニークなムーブメントとしてその個性の一端を担っています。

GSでは、現在までクロノグラフモデルはスプリングドライブのみのラインナップとなっていましたが、今回の「WATCHES & WONDERS」でついに、待望のメカニカルクロノグラフが登場いたしました。

このクロノグラフは「テンタグラフ」とよばれ、2020年に発表されたニュームーブメント「9SA5」をベースに設計されており、毎秒10振動というはやさで時を刻みます。

また、最大巻き上げ時で世界最長の72時間持続と、セイコーの技術力、そして精密なパーツにまで及ぶマニュファクチュールとしての高い生産能力をいかんなく発揮したものと言えるでしょう。

外装面においても、現行のスプリングドライブクロノグラフモデルの少しクラシックな雰囲気とは打って変わってスポーティでモダンなデザインを採用。

GSならではともいえる仕立ての良さを持つケース、そしてバンドは共に堅牢で軽量なブライトチタン製で、ベゼルにはいつまでも美しさを保つ素材であるセラミックスを。

そして文字盤は「グランドセイコースタジオ 雫石」から望む雄大な岩手山の山肌を表現した「岩手山パターン」を採用し、その繊細なダイヤルパターンとベゼルのセラミックス特有の光沢が陰影を美しくまとい、時計全体に豊かな光の表情を導き出します。

待望のメカニカルクロノグラフが遂に登場。10振動のハイビートで時を刻み、72時間のロングパワーリザーブを持つ。

セイコーウオッチの自動巻きクロノグラフの歴史は長く、1969年発表の「キャリバー6139」からじつに50年以上。

さらに計時に関しては1964年東京オリンピックの公式計時を担当するなど、半世紀以上前からその技術力は世界に高く評価されていました。

そのセイコーウオッチが放つハイエンドメカニカルクロノグラフ。

ぜひ入荷の際には店頭でじっくりとご覧くださいませ。

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「WATCHES & WONDERS GENEVA 2023」レポート Vol.3

当社ジュエリー・ウォッチブティック IKEDAプラスにて取り扱いのカルティエの中でも長い歴史と多くのバリエーション、そして熱狂的なファンを持つ「タンク」コレクションより、タンクアメリカンの新作をご紹介いたします。

1989年に発表された「タンク アメリカン」は「タンク サントレ」から着想し、ケースの湾曲を取り入れています。また「タンク アメリカン」と同時に、カルティエが1909年に特許を出願したことで有名なデプロワイヤントバックルに合わせて調節が可能なブレスレットも初公開されています。
2023年、メゾンのクリエイションスタジオは、ラインをより強調し繊細さを引き出すことで、オリジナルデザインとその湾曲したフォルムの力強さを進化させました。洗練されたフォルムは、グラフィカルな文字盤や、ブレスレットの延長線上で完全に一体化したケースの縦枠によりいっそう強調されています。

1917年に初めて発表され、1919年に発売された初代タンク。そしてその初めてのバリエーションモデルとして生み出されたのが今回紹介するタンクアメリカンの着想元であるタンクサントレであり、オリジナルデザインはなんと1921年まで遡るといわれます。
カルティエは100年を超えて美しさ、斬新性を保ち続ける稀有なウォッチデザインを数多く有していますが、タンクアメリカンはサントレ発表当時の雰囲気を色濃く残しつつ、さらに新しさをも感じさせる点で他のデザインとは一線を画すのではないでしょうか。

その完成度の高さ故一見大きな変化はないものの、ディテールを現代的に細かく調整、変更することで新しく生まれ変わったタンクアメリカンの新作をご覧くださいませ。

縦のラインが強調された、もっともピュアなタンクアメリカン。当時に想いを馳せ、そのデザイン性の高さを味わうならば、ゴールドオンレザーのこちらのモデルを。

タンクのアイデンティティである縦のラインに沿ってダイヤモンドをあしらったスモールモデル。真紅のレザーベルトとゴールドのコントラストが美しい。文字盤はシルバーのサンレイ仕上げ

ブレスレットタイプのケースダイヤ・スモールモデル。前作のタンクアメリカンのブレスレットは鱗を思わせる曲線が特徴的なデザインだったが、今回は一転。直線的かつ立体的で、エッジの印影が美しい。ピンクゴールド。

まばゆい光を放つフルパヴェモデルは、時計でもありジュエリーでもある。ケースとブレスレットが一続きのラインになっており、華やかで煌びやか。なおかつ洗練された印象。

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「WATCHES & WONDERS GENEVA 2023」レポート Vol.2

まず最初にご紹介させていただくのは、当社ジュエリー・ウォッチブティック IKEDAプラスにて取り扱いのカルティエより、ベニュワールの新作。

ベニュワールとは
「ベニュワール」は、無駄を削ぎ落したライン、明確なフォルム、完璧なプロポーション、洗練されたディテールという、カルティエの本質をとらえたウォッチです。
1912年に誕生した「ベニュワール」は、さまざまなバリエーションを生み出してきました。 今回の新作は、シグネチャーであるローマ数字と文字盤に贅沢なゴールドリボンをあしらっています。湾曲したケースが快適な着け心地をもたらすこのウォッチは、ピンクゴールド、イエローゴールド、フルパヴェダイヤモデルで展開します。

ベニュワールの魅力は、そのシルエットにあります。2本の並行する線とそれを繋ぐ美しい楕円形だけで構成されたシルエットは、なんと1906年に初めて生み出されました。その後ベニュワール(フランス語でバスタブの意)と名付けられ100年以上にわたり愛され続けているこちらのコレクション。
2019年に原点回帰し、それまでのシャープなベゼルデザインからふっくらとした曲面のケースデザインに。
クラシカルで美しいベニュワールの新作写真をご覧ください。

ベニュワールの美しい曲線と立体感を存分に味わうならば、最もシンプルなこちらのモデルを。


美しい曲線に沿って並べられたダイヤモンドが華やかさを醸す、ベゼルダイヤモンドモデル。


ベニュワールの完璧な曲線を崩すことなくケースにダイヤモンドを敷き詰めたフルパヴェモデルはジュエラー・カルティエの真骨頂。

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「WATCHES & WONDERS GENEVA 2023」レポート Vol.1

「WATCHES & WONDERS GENEVA 2023」、会場に到着いたしました。

全世界的な流行病の蔓延により長く渡航が制限されていましたが、この度久々に時計作りの聖地スイスへ実際に赴き新作情報や市場の空気感などを肌で感じることが出来感激もひとしおです。

本投稿では、導入として会場や、各ブランドブースの前の風景を掲載させていただきます。

すこしでも現地の雰囲気を楽しんでいただけると幸いです。

雪化粧の施されたスイスの山並みを背に、出展ブランドのロゴが入ったフラッグがはためく。

会場に入る直前の一枚。[WATCHES AND WONDERS GENEVA]と表示されています。

会場内、本イベントのロゴがあしらわれたパネルが我々を出迎えてくれます。

カルティエブース前。額装されたイメージビジュアルが並ぶ壁面。

カルティエブース前、フード&ドリンクコーナー。来場者はみな楽しそうで、新たな日常が戻ってきつつあるのを実感します。

IWCブース前から。奥から覗くのは新作のビジュアル。

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「WATCHES & WONDERS GENEVA 2023」いよいよ開催!

2023年3月27日~4月2日 スイスのジュネーブにて、世界最大の時計の祭典「ウォッチズ&ワンダーズ 2023 ジュネーブ」がいよいよ開催されます。
私どもも現地に赴きます。
随時情報を更新予定ですので、お楽しみに!!

グランドセイコー・クレドールフェアin特設会場

或る秋の日、少しづつ肌寒くなるなか徳島でも指折りの和邸宅「樫野倶楽部」にて「グランドセイコー・クレドールフェア」が開催されました。

こちらはご招待の方のみがご来場いただける展示会。

天候にも恵まれ、無事に開催することができました。

「樫野倶楽部」のいくつかある建物のなかで、今回会場として使用させて頂いたのは、本館 樫野邸。

旧樫野家住宅(きゅうかしのけじゅうたく)は国の登録有形文化財に指定されており、外観や内装に至るまで日本の趣を感じる建物です。

照明一つ一つにもこだわりを感じる「樫野倶楽部の世界」が、こちらも日本人の美意識やクラフトマンシップを体現したグランドセイコーとクレドールをさらに彩ります。

玄関を通り検温・消毒を済ませると、そこは別世界。

和のしつらえがグランドセイコー・クレドールの世界観をより一層引き立てます。

そして、会場に入ってすぐに目に飛び込んでくるのはこのお方。

今にも雄たけびが聞こえてきそうな、臨場感あふれるライオン像。
グランドセイコーサロンで商品をご購入された方がご加入いただける「GS9 Club」のインフォメーションページにはかわいらしいライオンさんがいますが、(ページはこちらから)こちらのライオンは闘志満々でページのライオンさんの雰囲気と全く異なります。
そんなグランドセイコーを象徴するライオンを中心にショーケースが配置された会場では、美しくディスプレイされた製品たちがそれぞれ輝きを放っておりました。

会場を入ってすぐ、手前側には、女性の手首を美しく彩るクレドールのウォッチたち。

そしてその奥には、140周年を記念して販売されたモデルをはじめ、多くのグランドセイコーウォッチが陳列されてました。

特に2枚目写真手前の「SBGC240」はこの展示会でのスターといっても過言ではないほど存在感。

セイコーの誇るメカニズム、スプリングドライブで駆動するクロノグラフGMTを搭載した本機は、従来のグランドセイコーにはない新しいデザインを備えたスポーツウォッチとして数多くの関心が寄せられていました。

次に庭のほうへ目をやると、それぞれ個別ブースに並んだ商品たち。

こちらも手前にクレドールのショーケースが並び、庭の借景を背にクレドールの雅なデザインがより際立ちます。


奥にはグランドセイコーウォッチのショーケースがあり、こちらもまた来場者の興味を引く美しさでした。
(ありがたいことにSLGA007は予約分で完売いたしました)

 

樫野倶楽部で開催されたグランドセイコー・クレドールフェアin樫野倶楽部は、セイコーウオッチ社の全面協力のもと無事終了することができました。

ご来場の皆様におかれましては、コロナ禍の中、検温・消毒、密を避ける対策にご協力いただきまして誠にありがとうございます。

今回の展示会では、生産数の極めて少ない限定モデルや通常店頭にラインナップしていないモデルなどを実際に目にすることができ、さらには手に取って詳細を見れると大好評。

匠の技を駆使したハイエンドウォッチや、雑誌、ウェブ等のメディアで取り上げられているニューモデルにはかなり多くの興味を示していただきました。

今回の記事でご興味をお持ちいただいた皆様も、各店舗へご連絡いただきますと次回開催が予定され次第お伝えさせていただきますのでぜひ最寄りの店舗へお声掛けください。

次回もさらに充実したラインナップでご案内できるよう企画してまいりますので、楽しみにおまちくださいませ。

 

会場協力:樫野倶楽部
商品提供:セイコーウオッチ

世界一有名なスパイ。その愛する時計

    -本日より全国公開、007シリーズ最新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」。

    本作は、covid19の影響による度重なる延期や、ダニエル・クレイグの演じる最後の007であることなど、公開前から話題性の高い映画だったので、心待ちにされていた方も多いのではないでしょうか。

    皆様はご覧になりますか?

    -世界一有名なスパイ、ジェームズ・ボンド

    007はイアン・フレミング原作の小説として1953年に登場。

    映画としては1962年イギリス公開”ドクターノオ”を初作に、主演俳優を入れ替えながら現在まで作り続けられている世界的に有名なタイトルとなります。

    そしてその主役であるジェームズ・ボンドは、世界で最も有名なスパイであるといってもいいでしょう。

    007の魅力は多岐にわたりますが、衣装や小物までに及ぶこだわりもその一つではないでしょうか。

    主演俳優のみならず作中において登場する車や時計、衣装までもが話題になり注目されつづける作品は非常に稀だといっていいと思います。

    -ボンド・ウォッチ

    007シリーズは非常に歴史の長いタイトルであるため、ボンドの腕元には作品によってさまざまな時計が登場しますが、1995年「ゴールデンアイ」以降はオメガとタッグを組み、それ以降の作品ではジェームズ・ボンドの腕元には常にオメガの時計が輝いています。

    ボンドウォッチと聞いて旧作のダイバー300Mとピアース・ブロスナンを連想する方は、古くからの007ファンですね。

    300Mは長らくボンドの相棒としてその左腕を飾っていましたが、ダニエル・クレイグ演じるボンドの第一作となる「カジノロワイヤル」で登場して以降、15年間ボンドウォッチの座を離れてしまいます。

    その間はプラネットオーシャンをメインにアクアテラ、前作では300を使い分けて死線をくぐりぬけてきたボンドですが、本作ではついにリニューアルされた300Mが復帰を果たします。

    しかも、既存モデルを少々いじった程度ではなく、すべてにおいてスペシャルな007仕様としてです。

    -スペシャルな300M

    今回のボンド・ウォッチ”300M 007エディション”には画期的な点が2点あります。

    1つ目は、時計作りにダニエル・クレイグや映画製作陣が深く関わることで、史上最も007らしい時計に仕上がっていること。

    そして2つ目は、劇中でボンドが着用しているのとまったく同じものが購入できるということ(前作スペクターでボンドが使用したシーマスター300は本数限定のため当初より数が限られていた)。

    007ファンの方にとってはレギュラーラインナップとして購入できるというのは非常に嬉しいポイントではないかと思いますが、今回は時計ファンの視点から、1つ目の点をじっくり見ていきたいと思います。

    こだわり満載で長くなりそうなので、詳細は別稿にてお届けしたいと思います。

    ぜひご覧くださいね。

    現在IEKDAプラスでは、オメガフェアを開催中です。詳細はぜひ特設ページよりご覧ください。

    >特設ページを見る

中間タイムが計れる、ダブルクロノグラフという機構 | IWC

スポーツやレースなどの競技において時計(計時)は切っても切れない存在であり、スポーツ中継等で陸上競技や水泳などをご覧になると、ほぼ必ず時計メーカーのロゴが計時結果の近くに表示されていますよね。

現在では高精度な電子式の計時装置が使用されていますが、そのあたりの技術が未発達だった頃はより正確な機械式ストップウォッチ(クロノグラフ)を開発することに各社しのぎを削っていました。

その技術は今でもクロノグラフを搭載した腕時計の中に息づいています。

ストップウォッチを腕時計に組み込んだクロノグラフウォッチは機械式であれば300以上の部品が組み合わさって1秒にも満たない時を刻み、その精緻な動きに魅了されている方も多いのではないでしょうか。

中間タイムを計る

ストップウォッチは基本的にスタートからストップまでの時間を計測しますが、例えばモータースポーツなど周回する競技ではトータルタイムの他に、ラップタイムの計時が必要となる場合があります。

その場合、完全に同期した2個のストップウォッチを使う必要がありますが、考えるだけでも煩雑ですよね。

その問題を解決するために開発されたのが、今回のタイトルになっているダブルクロノグラフという機構です。

ダブルクロノグラフはストップウォッチ秒針が2本用意され、1本の針がトータルタイムを計測し続け、2本目の針が中間計時を担うという非常に便利な機能を持っています。

どういう風に動くかというと、メインのストップウォッチ針とその上または下に取り付けられたもう一本の針が、通常の状態であれば同期して動き、必要な時には一本が止まりもう一本の針は動き続けます。

そして、2本目の針をリセットするとその針はメインの針においついて再び2本の針が同期して動き続けます。

色の違う2本の秒針


この、2本目の針がメインの針に追いつく様子から、ラトラパンテ(フランス語で追いつくの意)と呼ばれることもあります。

ダブルクロノグラフはその複雑で通好みの機能から、腕時計として採用しているメーカーはごくわずかで、なかなか実際に手にとってみる機会は少ないのが現状と言えるでしょう。

IWCのダブルクロノグラフ

そんなダブルクロノグラフですが、IWCではパイロットウォッチコレクションに同機構を搭載する製品がレギュラーモデルとして存在しています。

ケースはセラミックとチタンを組み合わせたIWCの独自素材セラタニウムを用い、ベルトは表側にファブリックがインサートされたラバー素材。

ラバーはレザーに比べると汗や水に強く、ブレスレットよりも着け心地が柔らかく軽いので、特に夏の使用には向く素材ですね。

10時位置には2本目の針を操作するボタンが配され、赤が差し色として加えられていますが、この赤は針自体にも着色されており、関連性が視覚的に示されています。

モノトーンで仕上げられた精悍な姿は、クラシカルなデザインにモダンな雰囲気を加え、ビジネスシーンやカジュアルコーディネートにも良く似合います。

通常のステンレスケースのパイロットウォッチクロノグラフに比べるとさすがに値が張りますが、セラタニウムというIWC独自の素材を纏い、ダブルクロノグラフという現行品ではなかなか出会えない希少性を考えると価値ある逸品ではないでしょうか。

店頭では実際に操作をして頂くことも可能ですので、ぜひ一度お手に取ってご覧くださいませ。

スタッフ一同、心よりお待ちしております。

掲載商品 IW371815 IWC

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ニュー・アクアレーサー デビュー!| タグホイヤー

全国各地で梅雨明けの声が聞こえ始め、夏本番といった感じになってきました。

IKEDAプラス、ビュープラス高知のある四国も、先日梅雨明けして毎日抜けるような青空が広がっています。

例年とは少し違う夏が去年から続いていますが、装いだけでも夏を感じたいですよね!

今回は、タグホイヤーから登場した新しいアクアレーサーを紹介したいと思います。

タグホイヤーといえばクロノグラフの名門として語られることが多いメゾンですが、1895年には懐中時計の防水に関する特許を取得するなど、かなり早い段階から時計の防水技術について研究しているメーカーでもあります。

現在のアクアレーサーの直接の先祖にあたるダイバーズモデルは、1978年に発表。

1984年には驚異の1000M防水モデルを発表するなど防水技術についても高い技術を持つメーカーでありながら、現在のラインナップは300Mに統一されています。

さらにスタイリッシュにより便利に

防水性能の極めて高い本格的なダイバーズウォッチでは、その高い性能と引き換えに厚く大きなケースになり、一部のモデルを除き非常に重くなります。

それはそれで無骨なツールウォッチとして魅力的なのですが、日常的なシーンではその性能をもてあますことがほとんどだと思います。

アクアレーサーでは、前述のとおり防水性能としては300Mに統一されています。

これは、特別なシーンでのみ必要な極限性能を追求するのではなく、スタイリッシュで日常的に不安なく使え、多くの人が必要十分なスポーツウォッチとして性能を追求した結果ではないでしょうか。

新作のアクアレーサーでは、全体的な雰囲気は旧モデルを踏襲しているものの、細部がブラッシュアップされよりスタイリッシュになっています。

細部の変化
まずケースですが、旧モデルよりも薄くなっています。その結果ワイシャツの袖へのおさまりも良く、カジュアルシーン、スポーツシーンのみならずビジネスシーンにもよりマッチする時計となっています。

そしてベゼル。セラミックインサートされたベゼルはよりスッキリとしたデザインに変更され、外周にステップを施すことでより掴みやすく改良されています。

文字盤に目をやると、旧モデルの大きな楔形のアワーマーカーは12時、3時、9時の三箇所のみとなり、その他のアワーマーカーは八角形のアウトラインのドットに変更されています。

また、3時位置から6時位置へ移動した日付表示の上にはサイクロップスレンズが配されていますが、レンズはガラス裏側にあるので表から擦れてしまうことはありません。

バックルにも改良が施され、1.5cmの延長が可能なこのシステムは、手首から外すことなく操作することができ、非常に利便性を高めています。

アクアレーサーは、スタイリッシュで汎用性の高いスポーティなデザインと防水性や視認性の高さといったツールウォッチとしての性能の高さによる使い勝手の良さ、そして戦略的な価格で高級時計、高級スポーツウォッチの世界への入り口としても非常に高い人気を誇るモデルです。

リニューアルによりさらに魅力的になった本モデルを、ぜひ店頭にて手に取ってお確かめくださいませ。

IKEDAプラス、ビュープラス高知共に、ご来店をお待ちしております。

紹介モデル WBP201A.BA0632 タグホイヤー

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