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「WATCHES & WONDERS GENEVA 2023」速報 Vol.4

今回は、日本が世界に誇るウォッチメーカー、セイコーウオッチ社の最高峰ブランド「グランドセイコー」より、10振動機械式クロノグラフムーブメントを搭載した新モデルをご紹介いたします。

2017年に12時位置のロゴを「SEIKO」から「GRAND SEIKO」に替え、ブランドの個性をより打ち出した商品展開でワールドワイドでさらに高い評価を得るに至ったグランドセイコー。

グランドセイコー(以下GS)ではクォーツ、メカニカル、そしてスプリングドライブと大きく3種にわかれるムーブメントをもち、特にスプリングドライブは他のウォッチメーカーにはないユニークなムーブメントとしてその個性の一端を担っています。

GSでは、現在までクロノグラフモデルはスプリングドライブのみのラインナップとなっていましたが、今回の「WATCHES & WONDERS」でついに、待望のメカニカルクロノグラフが登場いたしました。

このクロノグラフは「テンタグラフ」とよばれ、2020年に発表されたニュームーブメント「9SA5」をベースに設計されており、毎秒10振動というはやさで時を刻みます。

また、最大巻き上げ時で世界最長の72時間持続と、セイコーの技術力、そして精密なパーツにまで及ぶマニュファクチュールとしての高い生産能力をいかんなく発揮したものと言えるでしょう。

外装面においても、現行のスプリングドライブクロノグラフモデルの少しクラシックな雰囲気とは打って変わってスポーティでモダンなデザインを採用。

GSならではともいえる仕立ての良さを持つケース、そしてバンドは共に堅牢で軽量なブライトチタン製で、ベゼルにはいつまでも美しさを保つ素材であるセラミックスを。

そして文字盤は「グランドセイコースタジオ 雫石」から望む雄大な岩手山の山肌を表現した「岩手山パターン」を採用し、その繊細なダイヤルパターンとベゼルのセラミックス特有の光沢が陰影を美しくまとい、時計全体に豊かな光の表情を導き出します。

待望のメカニカルクロノグラフが遂に登場。10振動のハイビートで時を刻み、72時間のロングパワーリザーブを持つ。

セイコーウオッチの自動巻きクロノグラフの歴史は長く、1969年発表の「キャリバー6139」からじつに50年以上。

さらに計時に関しては1964年東京オリンピックの公式計時を担当するなど、半世紀以上前からその技術力は世界に高く評価されていました。

そのセイコーウオッチが放つハイエンドメカニカルクロノグラフ。

ぜひ入荷の際には店頭でじっくりとご覧くださいませ。

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「WATCHES & WONDERS GENEVA 2023」速報 Vol.3

当社ジュエリー・ウォッチブティック IKEDAプラスにて取り扱いのカルティエの中でも長い歴史と多くのバリエーション、そして熱狂的なファンを持つ「タンク」コレクションより、タンクアメリカンの新作をご紹介いたします。

1989年に発表された「タンク アメリカン」は「タンク サントレ」から着想し、ケースの湾曲を取り入れています。また「タンク アメリカン」と同時に、カルティエが1909年に特許を出願したことで有名なデプロワイヤントバックルに合わせて調節が可能なブレスレットも初公開されています。
2023年、メゾンのクリエイションスタジオは、ラインをより強調し繊細さを引き出すことで、オリジナルデザインとその湾曲したフォルムの力強さを進化させました。洗練されたフォルムは、グラフィカルな文字盤や、ブレスレットの延長線上で完全に一体化したケースの縦枠によりいっそう強調されています。

1917年に初めて発表され、1919年に発売された初代タンク。そしてその初めてのバリエーションモデルとして生み出されたのが今回紹介するタンクアメリカンの着想元であるタンクサントレであり、オリジナルデザインはなんと1921年まで遡るといわれます。
カルティエは100年を超えて美しさ、斬新性を保ち続ける稀有なウォッチデザインを数多く有していますが、タンクアメリカンはサントレ発表当時の雰囲気を色濃く残しつつ、さらに新しさをも感じさせる点で他のデザインとは一線を画すのではないでしょうか。

その完成度の高さ故一見大きな変化はないものの、ディテールを現代的に細かく調整、変更することで新しく生まれ変わったタンクアメリカンの新作をご覧くださいませ。

縦のラインが強調された、もっともピュアなタンクアメリカン。当時に想いを馳せ、そのデザイン性の高さを味わうならば、ゴールドオンレザーのこちらのモデルを。

タンクのアイデンティティである縦のラインに沿ってダイヤモンドをあしらったスモールモデル。真紅のレザーベルトとゴールドのコントラストが美しい。文字盤はシルバーのサンレイ仕上げ

ブレスレットタイプのケースダイヤ・スモールモデル。前作のタンクアメリカンのブレスレットは鱗を思わせる曲線が特徴的なデザインだったが、今回は一転。直線的かつ立体的で、エッジの印影が美しい。ピンクゴールド。

まばゆい光を放つフルパヴェモデルは、時計でもありジュエリーでもある。ケースとブレスレットが一続きのラインになっており、華やかで煌びやか。なおかつ洗練された印象。

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「WATCHES & WONDERS GENEVA 2023」速報 Vol.2

まず最初にご紹介させていただくのは、当社ジュエリー・ウォッチブティック IKEDAプラスにて取り扱いのカルティエより、ベニュワールの新作。

ベニュワールとは
「ベニュワール」は、無駄を削ぎ落したライン、明確なフォルム、完璧なプロポーション、洗練されたディテールという、カルティエの本質をとらえたウォッチです。
1912年に誕生した「ベニュワール」は、さまざまなバリエーションを生み出してきました。 今回の新作は、シグネチャーであるローマ数字と文字盤に贅沢なゴールドリボンをあしらっています。湾曲したケースが快適な着け心地をもたらすこのウォッチは、ピンクゴールド、イエローゴールド、フルパヴェダイヤモデルで展開します。

ベニュワールの魅力は、そのシルエットにあります。2本の並行する線とそれを繋ぐ美しい楕円形だけで構成されたシルエットは、なんと1906年に初めて生み出されました。その後ベニュワール(フランス語でバスタブの意)と名付けられ100年以上にわたり愛され続けているこちらのコレクション。
2019年に原点回帰し、それまでのシャープなベゼルデザインからふっくらとした曲面のケースデザインに。
クラシカルで美しいベニュワールの新作写真をご覧ください。

ベニュワールの美しい曲線と立体感を存分に味わうならば、最もシンプルなこちらのモデルを。


美しい曲線に沿って並べられたダイヤモンドが華やかさを醸す、ベゼルダイヤモンドモデル。


ベニュワールの完璧な曲線を崩すことなくケースにダイヤモンドを敷き詰めたフルパヴェモデルはジュエラー・カルティエの真骨頂。

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「WATCHES & WONDERS GENEVA 2023」速報 Vol.1

「WATCHES & WONDERS GENEVA 2023」、会場に到着いたしました。

全世界的な流行病の蔓延により長く渡航が制限されていましたが、この度久々に時計作りの聖地スイスへ実際に赴き新作情報や市場の空気感などを肌で感じることが出来感激もひとしおです。

本投稿では、導入として会場や、各ブランドブースの前の風景を掲載させていただきます。

すこしでも現地の雰囲気を楽しんでいただけると幸いです。

雪化粧の施されたスイスの山並みを背に、出展ブランドのロゴが入ったフラッグがはためく。

会場に入る直前の一枚。建物に大きく[WATCH AND WONDERS GENEVA]と表示されています。

会場内、本イベントのロゴがあしらわれたパネルが我々を出迎えてくれます。

カルティエブース前。額装されたイメージビジュアルが並ぶ壁面。

カルティエブース前、フード&ドリンクコーナー。来場者はみな楽しそうで、新たな日常が戻ってきつつあるのを実感します。

IWCブース前から。奥から覗くのは新作のビジュアル。

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「WATCHES & WONDERS GENEVA 2023」いよいよ開催!

2023年3月27日~4月2日 スイスのジュネーブにて、世界最大の時計の祭典「ウォッチズ&ワンダーズ 2023 ジュネーブ」がいよいよ開催されます。
私どもも現地に赴きます。
随時情報を更新予定ですので、お楽しみに!!

グランドセイコー・クレドールフェアin特設会場

或る秋の日、少しづつ肌寒くなるなか徳島でも指折りの和邸宅「樫野倶楽部」にて「グランドセイコー・クレドールフェア」が開催されました。

こちらはご招待の方のみがご来場いただける展示会。

天候にも恵まれ、無事に開催することができました。

「樫野倶楽部」のいくつかある建物のなかで、今回会場として使用させて頂いたのは、本館 樫野邸。

旧樫野家住宅(きゅうかしのけじゅうたく)は国の登録有形文化財に指定されており、外観や内装に至るまで日本の趣を感じる建物です。

照明一つ一つにもこだわりを感じる「樫野倶楽部の世界」が、こちらも日本人の美意識やクラフトマンシップを体現したグランドセイコーとクレドールをさらに彩ります。

玄関を通り検温・消毒を済ませると、そこは別世界。

和のしつらえがグランドセイコー・クレドールの世界観をより一層引き立てます。

そして、会場に入ってすぐに目に飛び込んでくるのはこのお方。

今にも雄たけびが聞こえてきそうな、臨場感あふれるライオン像。
グランドセイコーサロンで商品をご購入された方がご加入いただける「GS9 Club」のインフォメーションページにはかわいらしいライオンさんがいますが、(ページはこちらから)こちらのライオンは闘志満々でページのライオンさんの雰囲気と全く異なります。
そんなグランドセイコーを象徴するライオンを中心にショーケースが配置された会場では、美しくディスプレイされた製品たちがそれぞれ輝きを放っておりました。

会場を入ってすぐ、手前側には、女性の手首を美しく彩るクレドールのウォッチたち。

そしてその奥には、140周年を記念して販売されたモデルをはじめ、多くのグランドセイコーウォッチが陳列されてました。

特に2枚目写真手前の「SBGC240」はこの展示会でのスターといっても過言ではないほど存在感。

セイコーの誇るメカニズム、スプリングドライブで駆動するクロノグラフGMTを搭載した本機は、従来のグランドセイコーにはない新しいデザインを備えたスポーツウォッチとして数多くの関心が寄せられていました。

次に庭のほうへ目をやると、それぞれ個別ブースに並んだ商品たち。

こちらも手前にクレドールのショーケースが並び、庭の借景を背にクレドールの雅なデザインがより際立ちます。


奥にはグランドセイコーウォッチのショーケースがあり、こちらもまた来場者の興味を引く美しさでした。
(ありがたいことにSLGA007は予約分で完売いたしました)

 

樫野倶楽部で開催されたグランドセイコー・クレドールフェアin樫野倶楽部は、セイコーウオッチ社の全面協力のもと無事終了することができました。

ご来場の皆様におかれましては、コロナ禍の中、検温・消毒、密を避ける対策にご協力いただきまして誠にありがとうございます。

今回の展示会では、生産数の極めて少ない限定モデルや通常店頭にラインナップしていないモデルなどを実際に目にすることができ、さらには手に取って詳細を見れると大好評。

匠の技を駆使したハイエンドウォッチや、雑誌、ウェブ等のメディアで取り上げられているニューモデルにはかなり多くの興味を示していただきました。

今回の記事でご興味をお持ちいただいた皆様も、各店舗へご連絡いただきますと次回開催が予定され次第お伝えさせていただきますのでぜひ最寄りの店舗へお声掛けください。

次回もさらに充実したラインナップでご案内できるよう企画してまいりますので、楽しみにおまちくださいませ。

 

会場協力:樫野倶楽部
商品提供:セイコーウオッチ

カルティエツリーが登場|in IKEDAプラス

街ではイルミネーションがキラキラと輝き、心が躍るクリスマスシーズン。
皆様、今年のクリスマスプレゼントはお決まりですか?

いつまでも憧れのラグジュアリーメゾンである「カルティエ」。

今年もクリスマスにあわせて、カルティエブースが華やかにデコレーションされています。
この季節だけの特別な空間でぜひカルティエの世界感をご堪能下さいませ。

カルティエのアイコニックな白×赤のギフトボックスが囲うツリー。

ツリートップやオーナメント、ボックスにまでカルティエのロゴが彩ります。

ショーウィンドウも、まるで赤いリボンにラッピングされているような
この時期しか見られない特別仕様。

今年一年頑張ったご褒美に、
大切な方へのクリスマスプレゼントに、
カルティエの腕時計はいかがでしょうか?

クリスマスアレンジが施されたカルティエとともに、
皆様のご来店をスタッフ一同、心よりお待ちしております。

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ジュエリー・ウォッチブティック IKEDAプラス
〒770-0911 徳島県徳島市東船場町1丁目22
OPEN / 11:00~20:00(無休)

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世界一有名なスパイ。その愛する時計

    -本日より全国公開、007シリーズ最新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」。

    本作は、covid19の影響による度重なる延期や、ダニエル・クレイグの演じる最後の007であることなど、公開前から話題性の高い映画だったので、心待ちにされていた方も多いのではないでしょうか。

    皆様はご覧になりますか?

    -世界一有名なスパイ、ジェームズ・ボンド

    007はイアン・フレミング原作の小説として1953年に登場。

    映画としては1962年イギリス公開”ドクターノオ”を初作に、主演俳優を入れ替えながら現在まで作り続けられている世界的に有名なタイトルとなります。

    そしてその主役であるジェームズ・ボンドは、世界で最も有名なスパイであるといってもいいでしょう。

    007の魅力は多岐にわたりますが、衣装や小物までに及ぶこだわりもその一つではないでしょうか。

    主演俳優のみならず作中において登場する車や時計、衣装までもが話題になり注目されつづける作品は非常に稀だといっていいと思います。

    -ボンド・ウォッチ

    007シリーズは非常に歴史の長いタイトルであるため、ボンドの腕元には作品によってさまざまな時計が登場しますが、1995年「ゴールデンアイ」以降はオメガとタッグを組み、それ以降の作品ではジェームズ・ボンドの腕元には常にオメガの時計が輝いています。

    ボンドウォッチと聞いて旧作のダイバー300Mとピアース・ブロスナンを連想する方は、古くからの007ファンですね。

    300Mは長らくボンドの相棒としてその左腕を飾っていましたが、ダニエル・クレイグ演じるボンドの第一作となる「カジノロワイヤル」で登場して以降、15年間ボンドウォッチの座を離れてしまいます。

    その間はプラネットオーシャンをメインにアクアテラ、前作では300を使い分けて死線をくぐりぬけてきたボンドですが、本作ではついにリニューアルされた300Mが復帰を果たします。

    しかも、既存モデルを少々いじった程度ではなく、すべてにおいてスペシャルな007仕様としてです。

    -スペシャルな300M

    今回のボンド・ウォッチ”300M 007エディション”には画期的な点が2点あります。

    1つ目は、時計作りにダニエル・クレイグや映画製作陣が深く関わることで、史上最も007らしい時計に仕上がっていること。

    そして2つ目は、劇中でボンドが着用しているのとまったく同じものが購入できるということ(前作スペクターでボンドが使用したシーマスター300は本数限定のため当初より数が限られていた)。

    007ファンの方にとってはレギュラーラインナップとして購入できるというのは非常に嬉しいポイントではないかと思いますが、今回は時計ファンの視点から、1つ目の点をじっくり見ていきたいと思います。

    こだわり満載で長くなりそうなので、詳細は別稿にてお届けしたいと思います。

    ぜひご覧くださいね。

    現在IEKDAプラスでは、オメガフェアを開催中です。詳細はぜひ特設ページよりご覧ください。

    >特設ページを見る

中間タイムが計れる、ダブルクロノグラフという機構 | IWC

スポーツやレースなどの競技において時計(計時)は切っても切れない存在であり、スポーツ中継等で陸上競技や水泳などをご覧になると、ほぼ必ず時計メーカーのロゴが計時結果の近くに表示されていますよね。

現在では高精度な電子式の計時装置が使用されていますが、そのあたりの技術が未発達だった頃はより正確な機械式ストップウォッチ(クロノグラフ)を開発することに各社しのぎを削っていました。

その技術は今でもクロノグラフを搭載した腕時計の中に息づいています。

ストップウォッチを腕時計に組み込んだクロノグラフウォッチは機械式であれば300以上の部品が組み合わさって1秒にも満たない時を刻み、その精緻な動きに魅了されている方も多いのではないでしょうか。

中間タイムを計る

ストップウォッチは基本的にスタートからストップまでの時間を計測しますが、例えばモータースポーツなど周回する競技ではトータルタイムの他に、ラップタイムの計時が必要となる場合があります。

その場合、完全に同期した2個のストップウォッチを使う必要がありますが、考えるだけでも煩雑ですよね。

その問題を解決するために開発されたのが、今回のタイトルになっているダブルクロノグラフという機構です。

ダブルクロノグラフはストップウォッチ秒針が2本用意され、1本の針がトータルタイムを計測し続け、2本目の針が中間計時を担うという非常に便利な機能を持っています。

どういう風に動くかというと、メインのストップウォッチ針とその上または下に取り付けられたもう一本の針が、通常の状態であれば同期して動き、必要な時には一本が止まりもう一本の針は動き続けます。

そして、2本目の針をリセットするとその針はメインの針においついて再び2本の針が同期して動き続けます。

色の違う2本の秒針


この、2本目の針がメインの針に追いつく様子から、ラトラパンテ(フランス語で追いつくの意)と呼ばれることもあります。

ダブルクロノグラフはその複雑で通好みの機能から、腕時計として採用しているメーカーはごくわずかで、なかなか実際に手にとってみる機会は少ないのが現状と言えるでしょう。

IWCのダブルクロノグラフ

そんなダブルクロノグラフですが、IWCではパイロットウォッチコレクションに同機構を搭載する製品がレギュラーモデルとして存在しています。

ケースはセラミックとチタンを組み合わせたIWCの独自素材セラタニウムを用い、ベルトは表側にファブリックがインサートされたラバー素材。

ラバーはレザーに比べると汗や水に強く、ブレスレットよりも着け心地が柔らかく軽いので、特に夏の使用には向く素材ですね。

10時位置には2本目の針を操作するボタンが配され、赤が差し色として加えられていますが、この赤は針自体にも着色されており、関連性が視覚的に示されています。

モノトーンで仕上げられた精悍な姿は、クラシカルなデザインにモダンな雰囲気を加え、ビジネスシーンやカジュアルコーディネートにも良く似合います。

通常のステンレスケースのパイロットウォッチクロノグラフに比べるとさすがに値が張りますが、セラタニウムというIWC独自の素材を纏い、ダブルクロノグラフという現行品ではなかなか出会えない希少性を考えると価値ある逸品ではないでしょうか。

店頭では実際に操作をして頂くことも可能ですので、ぜひ一度お手に取ってご覧くださいませ。

スタッフ一同、心よりお待ちしております。

掲載商品 IW371815 IWC

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ニュー・アクアレーサー デビュー!| タグホイヤー

全国各地で梅雨明けの声が聞こえ始め、夏本番といった感じになってきました。

IKEDAプラス、ビュープラス高知のある四国も、先日梅雨明けして毎日抜けるような青空が広がっています。

例年とは少し違う夏が去年から続いていますが、装いだけでも夏を感じたいですよね!

今回は、タグホイヤーから登場した新しいアクアレーサーを紹介したいと思います。

タグホイヤーといえばクロノグラフの名門として語られることが多いメゾンですが、1895年には懐中時計の防水に関する特許を取得するなど、かなり早い段階から時計の防水技術について研究しているメーカーでもあります。

現在のアクアレーサーの直接の先祖にあたるダイバーズモデルは、1978年に発表。

1984年には驚異の1000M防水モデルを発表するなど防水技術についても高い技術を持つメーカーでありながら、現在のラインナップは300Mに統一されています。

さらにスタイリッシュにより便利に

防水性能の極めて高い本格的なダイバーズウォッチでは、その高い性能と引き換えに厚く大きなケースになり、一部のモデルを除き非常に重くなります。

それはそれで無骨なツールウォッチとして魅力的なのですが、日常的なシーンではその性能をもてあますことがほとんどだと思います。

アクアレーサーでは、前述のとおり防水性能としては300Mに統一されています。

これは、特別なシーンでのみ必要な極限性能を追求するのではなく、スタイリッシュで日常的に不安なく使え、多くの人が必要十分なスポーツウォッチとして性能を追求した結果ではないでしょうか。

新作のアクアレーサーでは、全体的な雰囲気は旧モデルを踏襲しているものの、細部がブラッシュアップされよりスタイリッシュになっています。

細部の変化
まずケースですが、旧モデルよりも薄くなっています。その結果ワイシャツの袖へのおさまりも良く、カジュアルシーン、スポーツシーンのみならずビジネスシーンにもよりマッチする時計となっています。

そしてベゼル。セラミックインサートされたベゼルはよりスッキリとしたデザインに変更され、外周にステップを施すことでより掴みやすく改良されています。

文字盤に目をやると、旧モデルの大きな楔形のアワーマーカーは12時、3時、9時の三箇所のみとなり、その他のアワーマーカーは八角形のアウトラインのドットに変更されています。

また、3時位置から6時位置へ移動した日付表示の上にはサイクロップスレンズが配されていますが、レンズはガラス裏側にあるので表から擦れてしまうことはありません。

バックルにも改良が施され、1.5cmの延長が可能なこのシステムは、手首から外すことなく操作することができ、非常に利便性を高めています。

アクアレーサーは、スタイリッシュで汎用性の高いスポーティなデザインと防水性や視認性の高さといったツールウォッチとしての性能の高さによる使い勝手の良さ、そして戦略的な価格で高級時計、高級スポーツウォッチの世界への入り口としても非常に高い人気を誇るモデルです。

リニューアルによりさらに魅力的になった本モデルを、ぜひ店頭にて手に取ってお確かめくださいませ。

IKEDAプラス、ビュープラス高知共に、ご来店をお待ちしております。

紹介モデル WBP201A.BA0632 タグホイヤー

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原始の時に想いを馳せる ルチェア | ブルガリ

人類と時計の歴史は古く、2000年前の古代ローマでは、すでに公共の場所で日時計が使われていたようです。
その後、水、ローソク、油など様々な素材を用い「時」を計る時計が作られました。
現在のように、ぜんまいを動力にして動く時計が作られたのは1462年頃のイタリアだそうです。
”ブルガリ・ルチェア”は、創業130周年を記念し、まさにその古代ローマの日時計に敬意を表して発表されたコレクションとなります。

”luce=光”に敬意を表するブルガリのレディースコレクション

ブルガリはルチェアについて、

光と時間の切り離せない関係からインスピレーションを引き出したルチェア。古代ローマに起源を持つ最古の計時機器の1つ、日時計に敬意を表しています。光(イタリア語で「luce」)のパワーを捉えるルチェア。日時計を模したラウンドケースが輝き、歴史の今を刻みます。

と説明しています。

2014年に発表されたルチェアコレクション。現在ではステンレス・スティールケースのものから、"職人による手仕事"メティエダールダイヤルを備えたトゥールビヨンモデルまで、幅広くラインナップされています。
シンプルなラウンドをベースに、大ぶりなジェムストーンをリューズ部にセット。ブレスレットモデルでは、ブルガリのもう一つのアイコンであるセルペンティをイメージさせる形状が印象的です。
ケースサイズは当初28mmと33mmの2サイズでしたが、2020年に23mmのピッコラが追加され、本稿の写真モデルは23mmの”ピッコラルチェア”となります。

華やかさを演出するコンビネーションカラー
華やかさと実用性を兼ね備えたピンクゴールドとステンレス・スティールのコンビネーションカラーは、レディースウォッチでは定番。肌なじみも良く、お手持ちのジュエリーとのコーディネートもしやすいということで人気があります。
また、写真のモデルでは文字盤には天然素材であるマザーオブパール、インデックスにはダイヤモンドをあしらうことで、文字盤上でよりフェミニンな印象を演出しています。

ルチェアの印象を決定づける、個性的なリューズデザイン

スムースなベゼルと、ルチェアのシルエットを印象付ける、大ぶりなジェムストーンのリューズ。

センターにはダイヤモンドがセッティングされ、細部へのこだわりとセンスの良さが感じられますね。

ドレッシーさを追求するジュエリーウォッチ、レディースウォッチのカテゴリにおいて、リューズは小さくデザインされる傾向がありますが、ルチェアでは逆に大胆にもリューズを大きくし、そこをジェムストーンで形作ることで新しいデザインに昇華させています。

他に類をみない形状のリューズとそれに呼応するベゼルの隆起は数多くあるルチェアコレクションのすべてに備わっており、その個性を決定づけます。

ブレスレットタイプとレザー・ストラップでは、また違った印象の時計となりますので、ぜひ店頭にてご確認ください。

イタリアンジュエラー、そして高い技術力を持つウォッチメーカー、ブルガリの世界観をぜひビュープラス高知でご堪能下さいね。

オクトフィニッシモ・オートマティック。その魅力 | ブルガリ

ブルガリが、オクト(現在のオリジナーレ)を発表したのは2012年。
ラウンドでもスクエアでもなく、丸と四角の二つの基本形をバランス良くミックスした八角形 (オクタゴン)という新しいシェイプと、110ものファセットを持つ複雑なケースデザインを武器にラグジュアリースポーツと呼ばれるジャンルに颯爽と登場して人気を博し、その後ブルガリのなかでもメンズウォッチを牽引するコレクションへと成長していきます。
そして、2014年にオクトの超薄型モデルとして新たに「オクトフィニッシモ」が発表され、その中でもオクトフィニッシモ・トゥールビヨンはその薄さで世界記録を樹立しました。

オリジナルのオクトのスポーティーでマッシブな印象から一転し、ドレッシーでモダンな世界最薄の時計として世界中で話題になったオクトフィニッシモ。
その魅力は、内装、外装の両面に及びます。

驚異の薄型ムーブメント

驚異の薄さが解るカット。実物は写真以上に薄く感じられる。

まずオクトフィニッシモを語るうえで一番に俎上に上るのはその薄さでしょう。
初期の手巻きオクトフィニッシモに搭載されたムーブメントは厚さ2.33mm、ケース厚も約5mmと、2012年発売当時のオクトの厚み10.55mmに比べ半分程度しかないものでした。(2014年にワールドレコードをとったオクトフィニッシモ・トゥールビヨンは、ムーブメント厚1.95mm)
これだけでも驚くべきことですが、ブルガリは2017年にこのシリーズに自動巻きを投入します。
一般的に、自動巻きのムーブメントでは手の動きをゼンマイを巻き上げる力に変換するためにローターという回転する部品を追加しますが、大半の時計ではムーブメントの半分を覆うような形状のものを使用するのに対し、本モデルではムーブメントに埋め込むようにローターを配するという、技術力のある一部のメーカーしか採用していないマイクロローターという機構を搭載しています。
そのことにより、自動巻きにしてムーブメント厚2.23mmという驚異の薄さを実現しました。

マイクロローターを搭載した美しい仕上げの極薄ムーブメント。

薄型のムーブメントを作るには、高い技術力が必要となります。実用にたる強度を保ちながら厚みを削っていく設計力。そして通常より薄いパーツを作り、それを組み立てるための製造能力が問われます。
ブルガリは、2000年代に旧ジェラルドジェンタ社、ダニエルロート社という、非常に技術力の高い会社を傘下に収めており、その真価がこの一連の極薄ムーブメントに表れているといわれています。
その後オクトフィニッシモは、2019年にオートマティッククロノグラフGMT(ムーブメント厚3.3mm)、また今年2021年の新作として、パーペチュアルカレンダー(ムーブメント厚2.75mm)とその進化を続けています。オートマティッククロノグラフGMTについては、また別稿でご紹介したいと思います。

モダンで複雑なデザインとそれを実現する高い技術

立体的に仕上げられたケース。この角度からその薄さは微塵も感じられない。

次に、注目していただきたいのはそのケースデザインです。

オクトはその大胆で個性的なデザインそのものの魅力もさることながら、ケースの仕立ての良さも魅力となっています。110面のファセット(平らに磨いた面)を持ち、ポリッシュとマットを上手く使い分けて仕上げるという非常に複雑で手間のかかった工程を経て製造されていることは2012年当時から広く知られているところでした。これはブルガリ傘下にケースメーカーがあることによって実現されています。
フィニッシモでは、その個性的なデザインを違和感なく極薄にするデザイン力と、薄くなることによってさらに難易度の高くなったケースを加工する技術力が発揮されさらに魅力的なものに仕上がっています。
素材もチタンやカーボン、セラミック、プラチナ、最近ではタンタルを用いるなど、SSやゴールド以外のものも積極的に用い、その技術力が魅力的な製品に直結しています。(本モデルはチタン製)

しなやかで腕に沿う、仕立てのいいブレスレット

しなやかに屈曲し、腕に添い抜群のフィット感をもたらすブレスレット。

また、ケースデザインに付随する要素として、ブレスレットの存在があげられます。
ケースデザインとの連続性もさることながら、ブレスレットは着け心地を大きく左右する要素として各社非常にこだわって作られています。
オクトフィニッシモでは、小さく作られたコマがしなやかに腕に添い、時計自体の薄さと相まってとても良い装着感を実現しています。
また、ケース同様自社傘下のメーカーが携わっており、自製のメリットとしてサテンや筋目などの仕上げの表情がケースと揃うということもあるようです。

ブルガリは、時計製造に携わるさまざまな工場やメーカーを傘下に入れることにより、いまや垂直統合されたマニュファクチュールメゾンですが、オクトフィニッシモはそのことがひしひしと感じられるこだわり満載のモデルであるといえます。

スポーツやカジュアル、ドレスやフォーマルといった既存のカテゴリでは表現することのできない、唯一無二の個性を持つオクトフィニッシモ。

ぜひビュープラス高知でその技術力やデザインを、手に取って体感してみてください。

ご来店お待ちしております。

掲載モデル ブルガリ オクトフィニッシモ・オートマティック 102713 BGO40C14TTXTAUTO

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