「WATCHES & WONDERS GENEVA 2023」レポート Vol.7

腕時計というともちろん腕に収まるサイズである必要があり、それは一般的におおよそ40mm四方には収まります。

そして、その本当に小さな世界の中に各社は自らの技術と手間を惜しみなく注ぎ込み、そのこだわりから生まれてくる時計達は愛する人たちの心をつかんでやみません。

そのこだわりは、精度、耐久性、美観あるいは多機能性と時計を取り巻くあらゆる要素に及び、長い時間をかけて進化し続けています。

当社取り扱いのIWCでは、今回ブース中に技術展示のスペースを設け、普段ユーザーが目にすることの無いさまざまな機械を並べ、実際に稼働させていました。

一つ一つの検査の様子を実際に目にすることで、IWCの時計としての魅力、信頼感はこういったところから来ているんだなあ・・・と感じる瞬間でした。

「WATCHES & WONDERS」では、各社が趣向を凝らしたブースデザインをしており、その世界観や魅力を存分に堪能することが出来るのも魅力です。

それでは、写真をご覧ください。

ブース正面。華やかです。

磁気に対する検査機器。
時計を挟む二つのドラムから、強力な磁力を発生させ耐磁性能をチェック。
耐磁性能は、かつてはごく少数の人のためのものでしたが、現代社会では防水性と並ぶ重要要素になっています。

写真ではわかりませんが、こちらでは10年間のムーブメント使用(巻き上げ&ほどき)を短期間で機械的に行い精度・耐久性をチェックしています。盤上でものすごい速さで針が回っています。

手前の水槽では水温を調整しながら金属腐食性と耐久性を。そして奥の蓋つきの容器では、高水圧での防水チェックを行っています。
防水性は、ダイバーのみならず一般使用でも必需性能です。

「メルセデスベンツC111-Ⅲ」1970年代のレトロフューチャーな佇まいが目を惹くメルセデスベンツのコンセプトカーC111。IWCはメルセデス社のハイパフォーマンスカーを製造するAMGとのコラボレーションモデルを発売するなど、関係が深い。

ガルウィングといえばメルセデスベンツを連想する方、多いのではないでしょうか。この開け方、実は市販車では1955年の300SLでメルセデスが初めて採用したそうです。

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