「WATCHES & WONDERS GENEVA 2023」レポート Vol.4

今回は、日本が世界に誇るウォッチメーカー、セイコーウオッチ社の最高峰ブランド「グランドセイコー」より、10振動機械式クロノグラフムーブメントを搭載した新モデルをご紹介いたします。

2017年に12時位置のロゴを「SEIKO」から「GRAND SEIKO」に替え、ブランドの個性をより打ち出した商品展開でワールドワイドでさらに高い評価を得るに至ったグランドセイコー。

グランドセイコー(以下GS)ではクォーツ、メカニカル、そしてスプリングドライブと大きく3種にわかれるムーブメントをもち、特にスプリングドライブは他のウォッチメーカーにはないユニークなムーブメントとしてその個性の一端を担っています。

GSでは、現在までクロノグラフモデルはスプリングドライブのみのラインナップとなっていましたが、今回の「WATCHES & WONDERS」でついに、待望のメカニカルクロノグラフが登場いたしました。

このクロノグラフは「テンタグラフ」とよばれ、2020年に発表されたニュームーブメント「9SA5」をベースに設計されており、毎秒10振動というはやさで時を刻みます。

また、最大巻き上げ時で世界最長の72時間持続と、セイコーの技術力、そして精密なパーツにまで及ぶマニュファクチュールとしての高い生産能力をいかんなく発揮したものと言えるでしょう。

外装面においても、現行のスプリングドライブクロノグラフモデルの少しクラシックな雰囲気とは打って変わってスポーティでモダンなデザインを採用。

GSならではともいえる仕立ての良さを持つケース、そしてバンドは共に堅牢で軽量なブライトチタン製で、ベゼルにはいつまでも美しさを保つ素材であるセラミックスを。

そして文字盤は「グランドセイコースタジオ 雫石」から望む雄大な岩手山の山肌を表現した「岩手山パターン」を採用し、その繊細なダイヤルパターンとベゼルのセラミックス特有の光沢が陰影を美しくまとい、時計全体に豊かな光の表情を導き出します。

待望のメカニカルクロノグラフが遂に登場。10振動のハイビートで時を刻み、72時間のロングパワーリザーブを持つ。

セイコーウオッチの自動巻きクロノグラフの歴史は長く、1969年発表の「キャリバー6139」からじつに50年以上。

さらに計時に関しては1964年東京オリンピックの公式計時を担当するなど、半世紀以上前からその技術力は世界に高く評価されていました。

そのセイコーウオッチが放つハイエンドメカニカルクロノグラフ。

ぜひ入荷の際には店頭でじっくりとご覧くださいませ。

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