「WATCHES & WONDERS GENEVA 2023」レポート Vol.3

当社ジュエリー・ウォッチブティック IKEDAプラスにて取り扱いのカルティエの中でも長い歴史と多くのバリエーション、そして熱狂的なファンを持つ「タンク」コレクションより、タンクアメリカンの新作をご紹介いたします。

1989年に発表された「タンク アメリカン」は「タンク サントレ」から着想し、ケースの湾曲を取り入れています。また「タンク アメリカン」と同時に、カルティエが1909年に特許を出願したことで有名なデプロワイヤントバックルに合わせて調節が可能なブレスレットも初公開されています。
2023年、メゾンのクリエイションスタジオは、ラインをより強調し繊細さを引き出すことで、オリジナルデザインとその湾曲したフォルムの力強さを進化させました。洗練されたフォルムは、グラフィカルな文字盤や、ブレスレットの延長線上で完全に一体化したケースの縦枠によりいっそう強調されています。

1917年に初めて発表され、1919年に発売された初代タンク。そしてその初めてのバリエーションモデルとして生み出されたのが今回紹介するタンクアメリカンの着想元であるタンクサントレであり、オリジナルデザインはなんと1921年まで遡るといわれます。
カルティエは100年を超えて美しさ、斬新性を保ち続ける稀有なウォッチデザインを数多く有していますが、タンクアメリカンはサントレ発表当時の雰囲気を色濃く残しつつ、さらに新しさをも感じさせる点で他のデザインとは一線を画すのではないでしょうか。

その完成度の高さ故一見大きな変化はないものの、ディテールを現代的に細かく調整、変更することで新しく生まれ変わったタンクアメリカンの新作をご覧くださいませ。

縦のラインが強調された、もっともピュアなタンクアメリカン。当時に想いを馳せ、そのデザイン性の高さを味わうならば、ゴールドオンレザーのこちらのモデルを。

タンクのアイデンティティである縦のラインに沿ってダイヤモンドをあしらったスモールモデル。真紅のレザーベルトとゴールドのコントラストが美しい。文字盤はシルバーのサンレイ仕上げ

ブレスレットタイプのケースダイヤ・スモールモデル。前作のタンクアメリカンのブレスレットは鱗を思わせる曲線が特徴的なデザインだったが、今回は一転。直線的かつ立体的で、エッジの印影が美しい。ピンクゴールド。

まばゆい光を放つフルパヴェモデルは、時計でもありジュエリーでもある。ケースとブレスレットが一続きのラインになっており、華やかで煌びやか。なおかつ洗練された印象。

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